国産牛と和牛の違いと、和牛の種類

2024.04.15

 

みなさんが牛肉を買うとき、『国産牛』や『黒毛和牛』という表示をよく目にしませんか?
「え?和牛は国産牛でしょ?」「どう違うの?」と思ったことはありませんか?
今回は国産牛と和牛、和牛の種類について詳しく説明していきます。

 

 

■国産牛と和牛の違い


『国産牛』とは、日本国内である一定期間飼育・加工された牛肉の事を言います。

基本的には日本で飼育された牛ですが、外国で飼育した牛を輸入し、日本で飼育した後に加工した場合も国産牛として表示できます。

品種は主に、ホルスタイン種、交雑種、アンガス種、ヘレホード種などがあります。

 

一方『和牛』とは、日本の在来種をもとに作られた食肉専用の牛を指します。

品種を指して和牛と呼ぶため、必ずしも国産牛であるとは限りません。

農林水産省の指導や業界の自粛により、一般的には「外国産和牛」という表示はされていません。

 

 

■和牛の種類


和牛と呼ばれる品種は、黒毛和種、日本短角種、褐色和種、無角和種の4種と、この4種間での交雑種のみです。

この他の品種の牛は「和牛」と表示することはできません。

今現在、日本で肉用として飼われている牛の約95%が黒毛和種です。

黒毛和種はその名の通り黒い毛色の牛で、遺伝的に脂肪交雑が入りやすい食用として大変優れた素質を持っています。

主だった産地はなく、全国的に広く飼育されています。

約4%が褐色和種です。褐毛和種は茶褐色の毛の牛で、あか毛和牛とも呼ばれています。主に熊本県と高知県で飼育されています。

残りが日本短角種。日本短角種は褐毛和種よりやや濃い茶色の毛で、主な産地は岩手県と北海道です。

無角和種は、山口県の一部地域でのみ飼育されています。

 

 

■銘柄牛


よく耳にする「神戸牛」や「松坂牛」、「近江牛」などはすべて黒毛和種で、生産団体が任意で設けた基準をクリアした牛にそういった名前がついています。

 

■南山の取り扱っている和牛


京たんくろ和牛 
京都府産 黒毛和種×日本短角種(和牛間交雑種)

 

いわて短角和牛
岩手県産 日本短角種